主な頭頸部がん① 口腔がん
INDEX
1 主な頭頸部 (とうけいぶ) がん① 口腔 (こうくう) がん
口の中にできるがんを口腔がんといいます。
- 舌(ぜつ)がん:舌にできる
- 口腔底(こうくうてい)がん:舌と歯ぐきの間にできる
- 歯肉(しにく)がん:歯ぐきにできる
- 頬粘膜(きょうねんまく)がん:頬の内側の粘膜にできる
- 硬口蓋(こうこうがい)がん:口の天井の固い部分にできる など
2 口腔がんの特徴/症状1)-3)
日本全国で1年間に1万人強が口腔がんと診断され、約6割は舌(ぜつ)がんです。特徴
- 60代がもっとも多い
- 男女比は3:2で、やや男性に多い
- 主な危険因子は喫煙と飲酒
- 舌がんは、舌の両脇の部分にできることが多い
主な症状
- がんができた粘膜が赤色や白色になったり、形が変わったりする
- 口の中にしこりができる
- 口内炎が治りにくい
- 歯がぐらつく、入れ歯が合わなくなる
- 進行した場合は、粘膜がただれる、痛みや出血がある、口が開きにくい、食事が飲み込みにくい、話しにくいなど
初期の主な症状
部位 | 色 | 感触 |
---|---|---|
舌の左右の側面や裏側 口の粘膜 |
白くなる 赤みが強くなる |
ザラザラ デコボコ 硬いしこり |
その他:歯ぐきに腫れや出血を生じることがある、歯がぐらつく、歯が抜ける
進行するとあらわれる主な症状
- 舌を動かしづらい
- 口が開けにくい
- 飲み込みにくい
- 口臭が強くなる
- 顎(あご)の下や耳の下のリンパ節が腫れる など
1)国立がん研究センターWebサイト がん情報サービス「口腔がん」
2)国立がん研究センターWebサイト がん情報サービス「舌がん」
3)日本頭頸部外科学会Webサイト「口腔がん」