診断の流れと検査
INDEX
1 診断の流れ1)
頭頸部外科(とうけいぶげか)、耳鼻咽喉科(じびいんこうか) 、歯科口腔外科(しかこうくうげか)などを受診します。
2 検査① 問診および視診・触診
頭頸部がんでは、専門医による問診、視診・触診が行われます。
頭頸部がんでは、視診や触診でがんが分かることもある。
喉(のど)の奥など、直接目で見ることのできない部分は内視鏡を使用することもある。
3 検査② 病理検査・病理診断 1)
病理検査では顕微鏡を用いてがんの確定診断を行います。
組織の採取:生検
口、喉(のど)、鼻の直接見ることができない奥の部分は、局所麻酔薬をスプレーしてからファイバースコープを入れる。
ファイバースコープの先にある鉗子(かんし)で細胞を少し切り取る。
採取した細胞を顕微鏡で調べる
※中咽頭(ちゅういんとう)がんではウイルス検査も実施する。
4 検査③ 画像検査 1)
さまざまな画像検査により、がんの広がりや転移の有無を調べます。
5 重複がんの検査 1)
頭頸部がんでは、頭頸部の他の部位や、食道や胃など頭頸部以外の部位にがんが同時に発生していることがあり、そのための検査も行われます。
- 重複がん:転移ではなく、別の部位に同時にがんができていることがある。
頭頸部がんでは、食道がん、胃がん、肺がん、頭頸部の他の部位のがんのケースが多い。
1)日本頭頸部癌学会「頭頸部癌診療ガイドライン2022年版 診断」