放射線治療
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- 頭頸部がんの主な治療法
- 放射線治療
INDEX
1 放射線治療1),2)
がんを縮小・消失させたり、痛みや症状を和らげたりするために、がんに放射線を当てて行う治療法です。
- 放射線は細胞のDNAを傷つける。
- がん細胞は正常な細胞に比べて回復力が遅いため、その回復を待たずに繰り返し放射線を当てることでがん細胞を死滅させる。
- 治療後に、容貌の変化や発声機能、嚥下機能などに影響が出にくい。
- 頭頸部がんでは、抗がん剤による治療を組み合わせることが多い。(化学放射線療法)
2 放射線治療/副作用など1),3),4)
放射線治療では、体の外から放射線を当てる外部照射が広く用いられています。
一般的に、1日1回、週5回、約7週間の治療を行います。
放射線を正確に照射するために
頭頸部(とうけいぶ)がんでは、放射線を正確に当てるために固定具(シェル)を作製する。放射線治療での副作用
急性期:照射期間中~直後
- 粘膜炎(口内炎や咽頭炎)
- 皮膚の炎症
- 味覚障害
- 口内乾燥
- 嚥下困難、誤嚥 など
晩期:治療数カ月~数年後
- 頸部のむくみ、嚥下障害
- 味覚障害
- 口内乾燥 など
3 IMRT(強度変調放射線治療)1)
放射線を照射する装置が体の周囲を回転し、さまざまな角度から放射線を当てることができる治療法です。正常な細胞への影響を最小限に抑えることができるようになりました。
1)日本頭頸部癌学会Webサイト「頭頸部がん 放射線治療」
2)日本頭頸部癌学会 「頭頸部癌診療ガイドライン2022年版 治療」
3)国立がん研究センターWebサイト がん情報サービス「放射線治療の種類と方法」
4)国立がん研究センターWebサイト がん情報サービス「放射線治療の実際」